Profile
CLASTYLE DESIGN 主宰
山本 友加里 Yukari Yamamoto
二級建築士
インテリアコーディネーター
キッチンスペシャリスト
建築カラープランナー®
ライフオーガナイザー
1982年生まれ 千葉県出身
立教大学社会学部社会学科卒業
スペースデザインカレッジスペースデザイン設計科卒業
空間プランナーになるまで
転勤族の家庭に生まれ、幼少期から「転校生」という立場で育ってきました。
5軒の社宅住まいを経験しながら漠然と「この家も仮の家」という感覚の中で過ごしていた私は、
気づけば「間取り図」を見て理想のお家をイメージすることが大好きになっていました。
設計士という職業に憧れながらも立ちはだかったのは「理数科目の壁」。
100%文系の私は無難に社会学部に進むことを決めました。
けれども大学時代にたまたま興味本位で受けた色彩検定がきっかけで
再び「色を仕事に活かすなら欲張りだけど空間づくりがしたい」という思いが湧き上がってくることに。
その結果、大学4年時からダブルスクールで建築とインテリアの専門学校に通い
空間デザインの仕事をする形で社会人となりました。
商業空間のデザインから学んだこと
20代の頃は、マンションギャラリーやブライダル施設の空間デザインに携わってきました。
ここで学んだことは「コンセプトを明確にする重要性」。
空間デザインをしていく中で様々な意見が交わされる中、ブレそうになる時も
「何がコンセプトでどこを目指していたんだっけ?」というゴールを再確認することで
関わる人たちの足並みを整えながらプロジェクトを進めていくことができました。
理想の人生を手に入れたはずなのに・・・
「仕事も家庭も子育ても手に入れたい」という一心で生きていた私は
奇跡的な巡りあわせで娘を出産後、地元のリフォーム会社に就職が決まり理想としていた「働くママ」になりました。
しかしその後、思わぬ現実に直面します。
「お客様のお家を素敵にするお仕事をしているのに、自分の家はぐちゃぐちゃ・・・」
というジレンマを抱えることに。
空間デザインの仕事をしているのに、自宅を整える余裕なんて一切持てなかったのです。
そうなると夫婦関係もギクシャクしていきます。
毎朝洗面所で「申し送り」みたいな最低限の会話しかしていなかった一時期もありました。
結婚指輪をしている左手の薬指が荒れて痒くて痒くて「結婚アレルギーなんです」と言って皮膚科に駆け込んだこともあります(笑)
クローゼットリノベーションで救われた夫婦仲
住まいは結婚後すぐに購入した新築マンションなのですが、
当初からものすごく使いにくさを感じていたのが「ウォークスルークローゼット」。
寝室からも廊下からもリビング脇の和室からもアクセスできる、一見すると便利そうなこのクローゼットでしたが
とにかく寸法感がイマイチすぎて空間の無駄も多い・・・!!
そこで、子ども部屋を用意するために別室を片付けることを機に
思い切ってこのクローゼット廻りをプチリノベーションすることにしました。
そしてこれが大正解。
クローゼットの収納力アップ&家事動線が便利になったことはもちろんですが、
これまで我慢していたプチストレスからの解放感と「念願を叶えられた!」という思いで
感謝が溢れて夫に対しても優しくなれて会話が増えていったのです。
CLASTYLE DESIGN 始動
娘を出産後、求職中だった私を「働くママ」にしてくれた前職場には感謝しかなかったのですが
コロナ禍を経て自分自身の働き方をふと見つめ直し、独立することを決めました。
リノベーションプランニングの仕事は本当に大好き。
けれども、放っておくと仕事人間になりすぎてしまう私は物理的にもう少し家に居たかったし
できることなら娘を「おかえり」と迎えてあげられる生活もしたかったんだと思います。
なので正直、立派なビジョンやミッションを初めから掲げていたわけでもなく
勝算があるビジネスの仕組みを作ってからの独立というわけでもありません。
シンプルに自分の人生にとって後悔しないための選択をしたい、その一心でした。
空間プランナーとしての進化
インテリアや家づくりというと「見た目を素敵にすること」と捉えられがちですが
決してそうではないということをより明確に伝えていきたいという思いは年々強くなっています。
そして「家なんて住めればまぁいいでしょ」と諦めてしまうのも本当にもったいない。
大切なのは、空間を素敵にした先に「どんな感情で、どんなふうに暮らしたいのか?」これに尽きます。
人生の半分以上を過ごす家で何気なく生まれている感情こそが、住まう人の人生をつくっているのです。
「インテリアなんて何だか贅沢」そう思われがちですが、そんなこと言わないで。
自分が普段過ごしている空間に投資することこそ
人生そのものがより解像度高く豊かな時間となっていくということを
私自身の人生をかけて伝え続けていきたいと思っています。